住宅最大手の積水ハウスは年内にロシアと中国の住宅市場に進出する。ロシアではモスクワ近郊で木造住宅を主体とした分譲住宅街を手掛け、中国では大規模なマンション開発を始める。大和ハウス工業も中国でマンション事業に乗り出している。少子化で国内の住宅市場が縮小する中、大手住宅メーカーの海外進出が加速してきた。
積水ハウスは今春にも開発戸数など具体的な進出計画をまとめる。ロシアでは現地の不動産開発企業と共同で、中所得者層向け分譲住宅街を開発する方針。同国は木材の有力産地で住宅建材が手に入りやすいと判断、寒冷地仕様を供給する。
中国では都市部のマンションを主体とした開発事業を展開する。国内で培った自然や環境に配慮した街づくりのノウハウを生かす。
同社は昨年、初の本格的な海外進出となるオーストラリアでの事業展開を決定。シドニーやブリスベーン近郊で2019年までに戸建て住宅やマンション、宅地を6600戸建設する。木造住宅用の現地工場も10年末までに稼働させる予定だ。
海外では住友林業が09年にオーストラリアで住宅大手を買収。大和ハウスは中国・大連や蘇州で大規模なマンションを建設中で、浙江省などでも富裕層向けの高級住宅を開発する。国内市場は中長期的に縮小が続く可能性が高い。住宅大手は新興国などに経営資源を振り向け、収益基盤を広げたい考えだ。